愈々、本開帳を迎えます
本開帳と申しますのは、秘仏の御本尊『千手観世音菩薩』の厨子の扉を開く儀式で、当山では三十三年毎に修行されており、近代では大正八年・昭和二十七年・昭和六十三年に開扉されています。
観音様は三十三の御姿に変化して人々の苦しみを救い、三十三年に一度、本来の姿で出現されるとの由来に因り開帳が修行されています。
尤も、三十三年は待ちきれないと云う人々の願いにより、当山では三十三年の中間、十七年目に開扉することを中開帳と云い、昭和十年・昭和四十七年に修行してまいりました。
奇しくも、私は昭和二十七年の本開帳開扉の日に誕生しておりますので、御本尊様の御縁で命を頂き、御縁に因って生かされていることを日々強く感じております。
前回の本開帳では御本尊様の宮殿(厨子を納めてある仏具)の修理修復の為、開帳前年に本堂再建以来初めてその修復の為に須弥壇から降ろし、特別に檀信徒・縁者の皆様の目と鼻の先で厨子を開いて御参りをして頂きました。
宮殿修復の都合で三年ほど遅れての開帳となりましたので、なんとしても平成十四年の中開帳を修行すべく本堂等の修復、準備をしてまいりましたが機縁熟さず、平成三十年の正當に照準を合わせ努めてまいりました。
今般、檀信徒、参詣者、信者各位の御協力に因り、下記の如く無事に開催の運びとなりましたこと、先ずもってここに衷心より敬意を表し、縁者各位に厚く感謝、御礼申し上げる次第です。
三十三年に一度の難値難遇の勝縁です。
本開帳の式典に当たり、是非、御参拝賜りますよう御案内申し上げます。 正信院 小住 合掌
記
一、本開帳 平成三十年三月二日より六日迄 五日間
三月二日 午前十時より開帳開扉諷経(御本尊様の厨子を開く式典です)
記念写真(御寺院様と檀信徒の皆様で)
特別登壇参拝(御本尊様は小さいので、なるべく近くまで進んで頂き
御参拝いただきます)
三日(土)9時より鐘楼堂一階にて手揉み保存会の製茶奉納
9時より本堂内にて抹茶(呈茶席)
10時半 表千家献茶式 大谷宗玄先生 御奉仕・
11時半頃 製茶された手揉み茶が本堂に運ばれ奉納
六日 午後 閉扉諷経(御本尊様の厨子を閉じる式典です)
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安産・子授・虫封じ・身体健全祈願の御祈祷は個々の御祈祷ではなく時間を決めて(予定では1時間毎)
纏まっての御祈祷となります。御祈祷の後、順番に登壇して御観音様に御参り頂く予定です。
御参拝の皆様で特別登壇参拝を希望される方は御祈祷の後、御祈祷を受けた皆様に続いて参拝頂きます。
御祈祷 特別参拝の時間並びに献茶式の詳細はホームページで更新、御知らせする予定です