24日は『お地蔵様』の御縁日

酷暑のなかの盂蘭盆会が過ぎ、この週末から初秋の気候。
でも又、真夏日が訪れるとか・・・・・。体がついていけません!

さて、明日24日は御地蔵様の縁日
産女では、寺の境内と河原に御地蔵様を奉安しています。
写真は今朝(23日)撮影した河原の御地蔵様・土手からの風景・そして境内の御地蔵様です。

河原の「お地蔵様」

七夕豪雨で境内の弘法堂(現在は移転して弘支堂となりました)が壊れる以前は、年配の女性達が毎月24日に此処に集い、御詠歌を奉詠し各自持参の料理とおしゃべりで楽しい一時を過ごしていました。
そして、特に8月は檀徒が全員参加して御地蔵様を御祭りして各家の御先祖・川で亡くなった方・万霊を供養する地蔵施食会がおこなわれます。

現在は主催が町内会となり、全員参加では無くなり寂しくなりましたが、万霊を供養する大切な行持として毎年開催されています。
午後5時から境内の御地蔵様の前に棚を造って施食御供養。その後、町境の藁科川上流の土手に奉安してある御地蔵様まで軽トラに棚等を載せ、土手を走って移動して御供養します。

『何でこんな町外れにあるの?』
移動するのに大変なのでしょうか。そんな質問がありました。
『水は高きから低きに流れるからね。此処が壊れたら産女は水浸し。だから何処の町内でも川上に御地蔵様を御祭りして御守りして頂いているのですよ』

産女の御地蔵様は天保年間に奉安されました。
治水事業を始めるにあたり、当山に工事の無事を祈願した当時の記録が残っています。
爾来川からの大きな水害は無く平穏な生活をさせて頂いていますが、この平穏な毎日は先人達の治水の苦労と、昼夜寒暑を問わず日々御守り下さる御地蔵様の御陰であることを忘れてはいけないと思っています。

境内の「お地蔵様」

 
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