明日から隣の寺『法城寺』様の晋山式。
一年前から知らされていた行持で、未だ未だと思っていたが・・・・・・。
月日の経つのは早いものだ。
弟子(私の長男)が僧侶になる為に重要な役職を務める為、夏過ぎるとその準備に追われて、あっと云う間に式を迎えるような気がする。
私も昭和63年にこの式を済ませているが、当時古老から『式の合図の鐘がなったら終了したようなものだよ。それまでの準備が修行期間。しっかり準備しなさい』と云われたが、本当にそのとおりだと思う。
これから最終点検。落としは無いと思うが、あと気がかりなことは天気だけ。こればかりはどうにもならないものだ。稚児、五色幡を先頭に金襴袈裟を纏った住職・僧侶・檀信徒の行列。大勢の参詣者の不便にならないよう仏天の加護を願うのみである。
またこの日は私の旧友の茶会。『西王母』椿をどうしても活けたいとのこと。
でも当院にも、知り合いにも『西王母』は無く、どうにか通販で入手して、この日に合わせて咲くように育ててきましたが、思ったより早く開花しそうな雰囲気。
茶会も道具の準備は早くから出来ますが、花だけはその時にならないと、どうにもなりません。
天気と同様、「花の咲く時期は、花に訊かないとわからない」と云うことでしょうか?
でも、なんとかその思いがかなうようにと鉢植の椿を暗所において開花が遅れるようしてみました。
『念ずれば花ひらく』の如く、茶室で見事に開き、旧友の一年以上前から準備していた労に酬いてくれればと念願しています。