月3回の毎火・水曜日は『茶の湯』の稽古で、朝の勤行の後、花を探しに出かけます。
平成に入り「裏山に花樹を植えて整備しよう」との檀信徒の発案により雑木を伐採し植樹を初めて10年経った頃からどうにか花を切れるまでに成長し、以来その度毎に出かけて稽古場に届けています。
と云っても四季を通じての花は限りがあり、近くの家・河原・道端にある時期の花を頂いています。
始めの頃はあれもこれもと沢山採っていましたが、慣れてきた今日では最低限の数になりました。
花を採りながら、いつも思うことは「人間の思うようにはいかないものだ」「花のことは花に訊け」と云うことです。
いいなーと思っても霜やけしていたり、花が傷んでいたりと云う具合で、なかなか思うような花を探し出すのは難しいことです。
又、天候によっても左右されます。「この花は来週あたり良いかな」と思って行ってみると時期を過ぎていたり、未だだったりと・・・・。
いつもあると思っていた花が道端は工事によって、河原は流れが変わることで無くなっていたり・・・。
正に無常の世界です。
それでも今日一番に咲いている花を切らしてもらい、その美しさをあるがままに床に飾らせてもらいますと心につぶやきながら今朝も出かけました。
[caption id="attachment_502" align="aligncenter" width="224" caption="紫陽花・半夏生・縞アシ"][/caption]