お知らせ

 

熊谷草が咲きました。

産女観音内庭の熊谷草10年以上前、檀家さんが産女の山から寺の内庭に移植しました熊谷草が今年も咲きました。
熊谷草は日本の野生ランとしては 最大の大きさで、レッドデータブックの絶滅危急種だそうです。
植えた当初は葉のみでしたが、3年前からたった一輪ですが花をつけるようになりました。
熊谷草は土壌が肥えていないとダメと云う話を聴き、これでもかという位に肥料を与えました。
結果は

花が二輪、葉が3枝、なんと以前の二倍になりました。産女観音の熊谷草

『地肥茄子大』 地(ち)肥えて茄子(なす)大(だい)なり という禅語がありますが
肥えた農地のナスは大きくなる、実にそのとうりでした。
もっとも、本来の意味は優れた師匠の下で修行した弟子は立派な禅僧になると云うことです。
跡継ぎを育てている私には耳の痛い言葉です。

 
 

4月8日は花祭。 命の不思議にびっくり。

4月8日は花祭。お釈迦さまの誕生日です。
様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たし、誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝います。
甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来しているそうです。
当山でも本堂の正面にお祭りして御誕生を御祝いします。
是非、お参り頂き、甘茶を味わってみて下さい。

産女観音 弘支堂 供花産女観音 弘支堂花といえば毎年暮れに餅花(正月にヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に小さく 切った餅や団子をさして飾るもの)を頂き、弘支堂に飾っていますが、3カ月経って芽ぶきました。
その生命力の強さと、命の不思議にびっくり。
一休禅師の和歌を思い出しました。

        としごとに さくや吉野のさくら花 樹をわりてみよ 花のありかを

 
 

HPオープンにあたって 縁無ければ力(つと)めよ!

今日は『大安・戌の日』 縁起を担ぎ、新しくなったHPを本日オープン致しました。
縁起とか縁は日常よく使いますが、
曹洞宗の和尚様 大智禅師様(1290~1366) の偈頌(詩集) の因事「事に因る」三首のなかの一つに

有縁即住無縁去 縁有ればすなわち住し、縁無ければ去る
一任清風送白雲 清風の白雲を送るに一任す

「行雲流水」雲は風のふく方向に自然と流れていくという禅宗和尚の境涯を示した句があります。

写真は沢木老師の揮毫された画賛です。
しかし、永平寺73世熊沢泰禅(昭和43年遷化・世寿96歳)禅師様は
新任地への餞の言葉で「縁無ければ去る」ではダメだ。「縁無ければ力(つと)めよ」と示されました。
嫌なことがあると途中で止めてしまい、縁が無かったから・・・という性格の私。
頭のなかで解っているだけではどうしようもありません。

縁無ければ去ることの雲泥の差を知らされました。

4月は入学・就職・転勤・・・・・新たなスタートの月です。
新天地へ出発する人、残る人共に「縁無ければ力(つと)めよ」の言葉を共にかみしめましょう。

 
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